2003

Book

韓国の若者を知りたい 水野俊平 岩波書店 2003年5月

著者は現在韓国の大学で日本語の講師をしている人です。いわば外からの目で韓国の若者像を分析したところが、大変新鮮でした。 隣の国、韓国は一見同じような文化圏に属していますが、一歩中へ入ると、その習慣、風俗は日本と驚くほど違います。サッカーのワ...
Book

愛する源氏物語 俵万智 文藝春秋 2003年7月

源氏物語には実に795首もの和歌が入っています。それはすべて紫式部によって詠われたものなのです。彼女はその人物になりきって、時には上手に、時にはみじめなくらい下手な歌をつくりました。 それぞれがすべて作者の手の内にあったわけです。このことに...
Book

飢えた孔雀 村野晃一 慶応義塾大学出版会 2000年12月

詩人、村野四郎は戦後詩の一時代を確立した人です。この本は彼の息子がその父の生き様を真横で見て、まとめたエッセイです。 詩人がどのようにして、詩を紡ぎ出したのか、また実生活ではどういう父であったのかということを、詩を中心に据えてまとめられてい...
Book

落語藝談 暉峻康隆 小学館 1998年12月

江戸文学の研究で有名な早稲田の暉峻先生によるインタビューです。六代目三遊亭円生、五代目柳家小さん、八代目桂文楽、八代目林家正蔵を相手に丁々発止としたいい、対談が続きます。ちなみにこの時、既に五代目古今亭志ん生は、具合が悪くて、対談ができなか...
Book

なぜイタリア人は幸せなのか 山下史路 毎日新聞 2003年6月

この本の著者はフィレンツェにとうとう家を買ってしまいます。冒頭、その場面から始まることで、イタリアという国の不動産に対する文化の違いにまず脅かされます。 石でできた家は最低でも100年、管理さえよければ数百年は持ちます。だから彼らは一生の間...
Book

名人 志ん生、そして志ん朝 小林信彦 朝日新聞 2003年1月

2001年10月1日、現代の名人、古今亭志ん朝が亡くなりました。その日著者を突然襲った大きな喪失感から、この本は始まります。もうこれで東京の落語は終わったと感じたと小林さんは書いています。 志ん朝の発する言葉にはいさぎよさと美しさがありまし...
Book

私が生きたふたつの「日本」 篠田正浩 五月書房 2003年6月

映画監督、篠田正浩が現在の心境をありのままに綴ったエッセイです。 その内容は驚くほどに暗いものです。皇国少年として生きた時代と現在とを比較しながら、つい最近公開したばかりの作品「スパイ・ゾルゲ」についても言及しています。 自分がどのような血...
Book

ザンビア通信 沼崎義夫 勉誠出版 2002年12月

著者はJICAの医療協力専門家として派遣されたウィルス学者です。実はぼく自身、ザンビア大学を訪問した時、お目にかかったことがあります。 本書はアフリカの医療最前線で長い間働いてきた人ならではの、内容にあふれています。エイズ患者が20%を超え...
Book

海辺のカフカ 村上春樹 新潮社 2002年9月

『1973年のピンボール』『風の歌を聴け』でデビューして以来、この作家とは、随分長くつきあってきました。ほぼ同じ世代に属しています。 『ノルウェイの森』『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』あたりまでは、かなり熱心に読んだ記憶があり...
Book

映画と私 羽田澄子 晶文社 2002年3月

映画監督、羽田澄子さんが自分の撮った作品の解説をした本です。偶然のように岩波に勤めることになった経緯、その後羽仁進の元で助監督をした後、はじめて独り立ちしてメガホンをとるあたりの話は、大変面白いです。 それまでの映画とは違う、自分で納得した...
タイトルとURLをコピーしました