2005

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楽毅 宮城谷昌光 

全4冊を先ほど、読了しました。著者の本はこれで『晏氏』以来2冊目ですが、今回は久しぶりに読んでいて興奮を覚えました。 すなわち戦いの実質というものを大変みごとに描いていたからです。それは楽毅という人が孫子に学んだということが大きいのではない...
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抵抗論 辺見庸 

衆議院選挙が終わりました。国家とは何か、あらためて考えるいい機会ともなりました。 辺見庸の本は芥川賞をとった『自動起床装置』以来です。なんとなく国家とは何かということを自分なりに問い直してみたかったのです。著者は芥川賞を受賞してしばらく後、...
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破産しない国イタリア 内田洋子 

なんの気なしに読み始めた本ですが、すごく面白かったです。いくつかの章にわかれていますが、内容はまさにイタリアの持つ底の深さを表現しています。 かなり前に読んだイタリア絶賛の本とは違い、その深層に横たわった彼らの生き方のしたたかさを味わった気...
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不安を生きる 島田裕巳 

著者の名前をみて、オウムとすぐに結びつく人はある年齢以上かもしれません。彼がオウム真理教をめぐって書いた記事は、その当時かなりのものにのぼっていたと思います。それも支持する立場でのものだったので、その後のパッシングはすさまじいものがありまし...
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靖国問題 高橋哲哉 

靖国神社というのはどうして、こんなに複雑な問題をはらんでいるのか。これが読み終わった今の感想です。 A級戦犯の合祀や政教分離、首相などの参拝と意見の対立は深まるばかりです。どこに解決の糸口があるのか。本当に靖国以外の施設ができれば、現在の問...
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イタリア 小さなまちの底力 陣内秀信 

イタリア建築学が専門の著者による、イタリア論です。それも本当に一つ一つの街を愛した人にしか書けない本です。最後まで、いい気持ちで読んでしまいました。たくさんの矛盾を抱えながら、それでもイタリアにはやはり多くの魅力があります。 難しく言えば、...
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或る「小倉日記」伝 松本清張 

松本清張会心の作です。彼はこの作品で第28回芥川賞を受賞しました。この作品に登場する薄幸の人物は実在したということです。 身体の具合が悪いことで、社会に受けいれられず、しかしどこかで世の中を見返し、さらに認められたいとする願望が、主人公、田...
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日本人論 姜尚中 佐高信 

日本人とは何か、あるいは日本はこれからどのような方向へ向かったらいいのか。ということを様々な角度から話し合ったのが、この本です。 二人の政治的な立場を明らかにしながら、徹底的に分析を試みています。今後アメリカ、北朝鮮、中国との関係をどのよう...
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ファシリテーション革命 中野民夫 

ファシリテーターという言葉をよく耳にするようになりました。シンポジウムなどや、グループワーキングの時などに、司会進行の役割を果たす人のことです。 しか従来の司会者とは明らかにその意味合いが違います。簡単に言ってしまえば、自分は完全な黒子に徹...
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司馬さんは夢の中 福田みどり 

作家司馬遼太郎が亡くなったのは平成8年2月でした。あれからもう随分歳月が過ぎています。しかし本屋さんへいくと、彼の著書のコーナーは大変元気があり、文庫本の数もものすごいです。 これだけ次々と新刊が出る中で、ある程度の棚を確保するというのは至...
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自己愛型社会 岡田尊司

自己愛型社会という表現にひかれて読みました。なかなか面白かったです。欲望と快楽を唯一のモチベーションとする社会が自己愛型社会と呼ばれるものだそうです。 自分がつねに輝いていなくてはならない社会。自分の価値観が最も意味あるものでなくてはならな...
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マドンナ 奥田秀朗 講談社 

著者の小説は『空中ブランコ』に続いて2冊目です。なんとなくたまにはこういう軽いものも読みたくなるのです。しかしお遊びかというと、そうでもありません。 目はしっかりとしています。ちょっと楽屋の見える作品もありますが、この短編集の中では「総務は...
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