2006-01

Book

風の良寛 中野孝次 集英社 2000年12月

 中野孝次の書くものには『清貧の思想』がつねについてまわります。この本もまさにその路線を継承しているといえるものです。彼は持つことが厭なのです。財産も地位も、できれば全てを捨てて無一物のまま死にたいといつも願っていました。 しかし今の世でそ...
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父の肖像 辻井喬 新潮社 2004年12月

 一週間かけてやっと読み終わりました。実に650ページ。大作です。筆者の辻井喬は言うまでもなく、西武セゾングループをついこの間まで率いてきた堤清二です。 この小説は彼の父親、西武の基礎を築いた堤康次郎をモデルにしています。衆議院議長の要職を...
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新その人事に異議あり 高杉良 講談社 2005年8月

高杉良の本は何冊か読んでいます。本当に時々読みたくなります。企業小説のジャンルに入ります。現在の会社組織がどのようになっているのかを知るには好都合な本です。 今回のテーマはオーナー社長が息子にその権限を禅譲できるのかというものです。舞台はア...
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古道具 中野商店 川上弘美 新潮社 2005年6月

この作家の小説は『センセイの鞄』以来です。処女作『蛇を踏む』の頃からみたら、格段に文が軽みを帯びています。それは『センセイの鞄』にもみられたものですが、今回の作品の方が、質としてはいいと思います。 古道具屋と呼べる程ではない、中野商店には様...
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