2008

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介子推 宮城谷昌光 講談社 2005年3月

大作『重耳』を読んだのはもう数年前のことです。重耳はいくつもの国を流浪し、春秋五覇の一人、斉の桓公のもとに身を寄せます。その後、半ば臣下の意志で、斉の国を出奔。ついに晋に戻るのです。 最後の最後まで、旅を続けた重耳の生涯を描いた作品の中に、...
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内儀さんだけはしくじるな 古今亭八朝編 文藝春秋 2008年7月

 噺家の世界は実に面白いものです。失敗談や滑稽談にも事欠きません。しかしこれほど上下関係の厳しい社会もまたないのです。内弟子制度というものがあり、師匠の家に寄宿しながら、家事全般を全て行わなければならないという修行時代もあります。 現在では...
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荒野へ ジョン・クラカワー 集英社 2007年3月

 この本はひょんなことから勧められて、読むことになりました。最初は妙な若者がいたんだなあと、半ばあきれて読み始めましたが、次第に引き込まれていきました。 映画化もされているので、見た人がいるかもしれません。ヒッチハイクで単身アラスカまで入り...
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幸福論 吉本隆明 青春出版社 2001年3月

 随分以前に出版された本です。この本を読んだのは、二度目です。以前より、さらに胸に落ちる気がしました。 人間はどうしたら幸福になれるのかというのは永遠のテーマかもしれません。しかしその方法を誰も知らないのです。 吉本隆明はその難しい問題に、...
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仕事道楽 鈴木敏夫 岩波書店 2008年7月

 スタジオジブリといえば、今や知らない人は誰もいません。『崖の上のポニョ』はものすごい観客動員数だと聞いています。それくらい有名な会社です。しかし徳間書店から独立する時は、やはり一騒動あったそうです。 宮崎駿さんと二人三脚で今の仕事を始めた...
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ガール 奥田英朗 講談社 2006年1月

 この作者は実にいいセンスをしています。特に女性の内側を描くのが上手です。『マドンナ』という作品が男性の側からのものだとしたら、これはまぎれもなく、女性の心を女性の目で見たらどうなるのかという話です。 30代になった総合職のキャリアガールた...
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秘花 瀬戸内寂聴 新潮社 2007年5月

 筆者が4年の歳月をかけて、書き上げたという小説を久しぶりに読みました。世阿弥が佐渡に流されてからの生活が主題です。 世阿弥については『華の碑文』という杉本苑子さんの作品がかなり以前に出ています。あの小説を読んだ時は男色という、この時代の風...
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日本の10大新宗教 島田裕巳 幻冬舎 2008年1月

 二度読み直しました。今まで知らなかった新宗教の横側を自分なりに再検証したというのが今の実感です。 かつては新興宗教とも呼ばれましたが、今は新宗教という呼称のほうが定着しているとか。 ここに収録された新宗教は、現在の日本に深く根をはっていま...
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フェルマーの最終定理 サイモン・シン 新潮社 2008年6月

 新潮文庫の百冊という冊子をみていたら、その中にかなり毛色のかわった本がありました。それがこれです。フェルマーの定理は300年以上にわたり、数学者を悩ませ続けた難問中の難問といってもいいでしょう。 それを一人で本当に子供の頃から考え続け、つ...
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ルポ貧困大国アメリカ 堤未果 岩波書店 2008年4月

今年の1月に出たばかりの本ですが、もうかなりの増刷を重ねています。それだけ出色の内容と言えるのではないでしょうか。かなり独自の取材をしているのがわかります。 アメリカという国の現在を知るには恰好の情報源だろうと思います。この本を読んでいて一...
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