落語 円楽一門 三遊亭きつつきさんが、四代目萬橘として真打になりました。 一度だけ、打ち上げの席でご一緒したことがありますが、高座での様子と少しもかわるところのない空気感に驚いたのを覚えています。 そこで昇進にちなんで、彼が聞き手となり、このインタビュー本... 2013.07.24 落語
落語 一人真打その後 春風亭一之輔が真打になったのはついこの前のことです。 21人抜きでの大抜擢でした。 それからの活躍ぶりは見事という他はありません。 昇進披露は去年の3月でした。 10日間ごとの各寄席で300席を埋めるというのは並々のことではありません。 そ... 2013.07.15 落語
Book 世界中で迷子になって 角田光代 この人には独特の軽みがあります。それが時に意外な表情をみせるのです。文章にも飄々とした味わいが感じられます。 だから時々、読みたくなるのかもしれません。 ぼくはそれほどにいい読者ではありませんが、今までにも何冊か読んできました。やはり『八日... 2013.07.10 Book
落語 柳陰 夏の噺の代表といえば、まず船徳でしょう。 四万六千日、お暑い盛りでございますとくれば、ああ、桂文楽だということになるのです。 あとはたがやかな。これもた~が~やというあのオチが全てです。 両国橋の雑踏が目に見えますね。 ちょっとひねったとこ... 2013.07.08 落語
落語 怪談乳房榎 夏になりますと、やはり怪談話ということになります。昨今はあまりにシステム全盛なので、かえって怖い話が好まれるようですね。といってもそこいらにある怖い話なぞというのは、あまり底が深くない。よく聴いているとつまらないのが多いもんです。そこへいく... 2013.07.05 落語
落語 刑務所通いはやめられねぇ 桂才賀といえば、こわい顔というイメージがあります。大きな声でガハハと笑う。 話は滅法面白い。落語なんだか講談なんだか、よくわかりません。 しかしあっという間に才賀ワールドに引き込まれてしまう。 不思議な噺家さんです。 この人は変わった経歴の... 2013.06.29 落語
落語 四神剣 先日、「百川」をはじめて高座にかけました。 ずっと以前から志ん朝師匠のを聞いていて、いつかは自分でもやってみたいなと憧れていた噺です。 しかし実際に稽古し始めてみると、なんとも難しい。 特に主役ともいえる百兵衛さんの台詞まわしが厄介です。 ... 2013.06.15 落語
落語 浜野矩随 TBSの落語研究会は本当にありがたい番組です。 特にBSでは毎回数本のすばらしい高座をそのまま放送してくれます。 元々、由緒のある研究会で、芸人にとってはここに出ることが一つのステータスになっているのです。 毎回、早朝3時からの2時間枠とい... 2013.06.08 落語
Book 森敦との対話 森富子 文芸雑誌「すばる」2004年2月号に発表された時、すぐに読みました。大変に強い印象を持ったのを今でもよく覚えています。 森敦は好きな作家の一人です。17才で書いた処女作と言われている『酩酊船』を含め、かなりの数を読んでいます。 特に青春時代... 2013.05.31 Book
Book 色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年 村上春樹 久しぶりに村上春樹の小説を読みました。 そこに出てくる記号はいつものことですが、彼の得意とする世界そのものです。 学生時代から読んできた実感からすれば、少し疲れを覚えたというのが正直なところです。 リストのピアノ曲「ル・マル・デュ・ペイ」、... 2013.05.24 Book
落語 大津絵 志ん生にまつわる話を読んでいると、かならずこの大津絵の逸話が出てきます。 大津絵というのは、現在の滋賀県大津市がまだ宿場町であったころ、遊里柴屋町の妓女たちが歌いだしたのが初めといわれている俗曲です。 一番有名なのは両国風景でしょうか。 小... 2013.05.18 落語
落語 どうらく息子 落語好きにはたまりません。 保育園の先生をしている翔太は26歳。 初めて入った寄席で、惜春亭銅楽の『時そば』を聴き、落語にはまります。 いかにもありそうな話ですね。 第一巻はよく練った構成で面白い。 子供達のために寿限無をやる中で、噺という... 2013.05.06 落語