ローマの休日

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名作です。何度見ても飽きない。主役をつとめるオードリー・ヘプバーンの美しさ、可憐さもさることながら、やはりローマの風景がすばらしいからではないでしょうか。
どのシーン1つをとってみても、完成され、また行きたいと思わせるものがあります。

この映画にはいろいろなドラマがあることを、たまたまテレビで知りました。赤刈りにあって追放されかかった脚本家ダルトン・トランボの話には切実なものがありました。最初は名前を出すこともできなかったとか。さらにはハリウッドで撮ることになっていた予定を強引に現地ロケにかえたウィリアム・ワイラー監督の話も興味深かったです。
そのかわり、制作費をおさえるため、モノクロになったそうな…。

さらには主演をオーディションで新人のオードリーにした逸話など、どれもこれも興味深かったです。しかしこのストーリーの根本は、やはり人間への信頼ということでしょう。王女は自由な時間を手に入れるため、たくさんのものを喪失し、そのかわりにかけがえのない愛情を獲得する。
そこがこの話の真骨頂です。最後にもっとも記憶に残った町はと訊ねられ、ローマですと答えるところは圧巻です。かつて王女が訪ねたところと同じ場所をいくつも訪れました。ローマはそれだけの魅力に満ちた町なのです。

あと1つだけ、イタリアで好きな都市をあげろといわれたら、やはりベネツィアでしょうか。もちろんフィレンツェも大好きです。しかし「旅情」の主役キャサリン・ヘップバーンのあのなんともいえない寂しさはたまらないし、「ベニスに死す」の老作曲家の孤独もやるせない。ベネツィアという町はローマと違い、どこか憂愁を引きずっているのかもしれません。

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