先島への道

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司馬遼太郎の紀行文『沖縄・先島への道』を読んでいたら、急に懐かしくなりました。あれは今から17、8年くらい前かもしれません。突然先島諸島へ行きたくなったのです。あの頃は石垣島へいくのも大変でした。
那覇の空港も今ほどきれいではありませんでした。ましてや離島に行く待合室はおんぼろそのものでした。
以前から竹富島には行きたかったのです。とにかくいいところだという話はきいてました。だいたいぼくは寒いところがだめなのです。どちらかというと、あったかいとこでぼんやりしていたいのです。
そういう意味で、離島はすこぶる魅力に富んでいます。
石垣島の桟橋でぼんやり船を待ちました。朝から天気がよくなくて、船がでるかどうかわからなかったのです。あの時はフーテンの寅さんみたいな気分で、リリーを訪ねに行くようでした。
よくぞこんなとこまで来たという感じです。なんといってももう少しで台湾ですから。
船はかなり揺れました。それでもなんとか着いたのです。しかし乗っているお客の少ないこと。船着き場からトコトコ歩きました。水牛の引っ張る車に乗ったのは同行者とぼくのたった2人。でもだんだん晴れてきて、今度はやたらといい天気。沖縄民謡なぞ歌ってくれましたね。いい気分で島の中を散策しました。
途中、唯一のお店に寄ってちょっと休憩。一日泊まりたかったです。でも由布島にも行きたかったしね。
星の砂の浜にも行きました。コンドイビーチです。
砂が白くてきれいでした。ああいうところがあるんですね、この世にも。西表島はマラリヤにかかるというので、みんなこの竹富島に住んでいるという話でした。
芭蕉布を織っている民芸館にも寄りました。帰りはどんどん下り道。
途中いくつものお墓を見ました。屋根が亀の甲羅の形をしています。
亀甲墓と呼ぶのだとか。かれらにとって死者は一番親しい友なんでしょう。
船の時間が来るまでのんびりと海を眺めます。待つしかすることがないのです。いいところです。南の島の文化を知りたかったら、あそこまでいくしかない。
由布島へ行く水牛を待っている間、アメリカ人のジャズマンと知り合いました。イメージが浮かぶんでしょうね。何日も泊まって曲を書いてみたいと言ってました。新しいものを作りたかったら最古層にぶつかるべしかな。
ボートに乗って、マングローブの林の中を抜けたのもいい思い出です。
近々、また行きたいですね。

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