光の教会

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お金がない。
3000万円が限度だ。
教会をつくってくれ。
これが伝説の教会ができるきっかけでした。

大阪府茨木市北春日丘。
建築面積は二階建てで100坪。
礼拝の人数は120人。
設計したのは、建築家安藤忠雄です。

今、彼の展覧会が国立新美術館で開かれています。
そこの敷地に、なんとこの教会と同じものを再現したとか。
教会のシンボルはまさに十字架です。

安藤はコンクリートの壁面に十字に切った開口部をいれました。
最初はガラスも嵌めずに、風が吹き込んできたそうです。
あまりに寒いので、後になってガラスを入れました。
椅子も買えず、工事現場の足場を並べました。

なにもかもが、新しかった。
コンクリートは壁の美しさが命です。
型枠を縦横真っ直ぐ正確につくらないと、誤差が生まれます。
木の枠の痕、俗に木痕と呼ばれるデザインに彼はとことんこだわりました。

1989年3月竣工。
鉄材が予想の倍かかりました。
その赤字も建築会社が全てかぶったのです。

光の教会のスリットにガラスがなかった時…。
もちろん冬は寒い。
しかしそこから洩れ入る日の光がなんと美しかったことか。
厳粛な自然の命を感じたと彼は言います。

光の教会は安藤忠雄が世に問うた、初期の代表的な建築物です。

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