ついに文庫化されました。
今まで絶版だったのです。
あちこちからクレームがついて、出版できなかったのか。
詳しいことはわかりません。
落語家の書いた本の中では、5本の指に入ると思います。
ノンフィクションとしての重さがある。
本当に師匠を尊敬し、落語を愛していただけに、破門を宣告された時の様子は胸をつくものがあります。
昭和53年、三遊亭円生は、柳家小さんが率いる落語協会を脱会しました。
あれから何年の歳月がたったことか。
やっと解禁になったというのであれば、すでに病が癒え、過去の話として冷静に眺められる日が来たのだともいえます。
その問題作の復刊です。
40年の年月は重い。
いまだに落語界にはその時の余韻が残っています。
しかし当時を知る人も少なくなってきました。
談志、志ん朝、円楽。みな鬼籍に入りました。
3月6日、小学館文庫から発売です。
著者三遊亭円丈の執念、恐るべし。
追記 読後に書いたせきらら日記を貼り付けておきます。