蜂蜜と遠雷 恩田陸 

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4月、文庫本になって登場しました。
売れているみたいです。
恩田陸という作家についてはよく知りません。
しかしこの作品を書くために随分と時間がかかったようです。

そのことは著者とずっとつきあった幻冬舎の担当が文庫本の後書きで書いています。
舞台になった浜松国際ピアノコンクールに何度も通い詰めたとか。
予選からずっと。
くたびれます。

自宅に楽器を持っていないという養蜂家を父に持つ少年・風間塵16歳。
かつて天才少女としてデビューしながら母の死以来、全く弾けなくなった栄伝亜夜20歳。
優勝候補は世界的な天才ピアニスト、マサル・カルロス。
彼はかつて栄伝亜夜にピアノを教えてもらったことがあるという設定になっています。

楽器店勤務のサラリーマン・高島明石28歳。

あまりにも登場人物が善良すぎる嫌いはあります。
しかし言葉で音楽を表現するという荒技を見せてもらいました。
一気に読みました。
NHKでこのコンクールを取材した番組を見たのも、いいきっかけになったかな。

実際のコンクールで二位を受賞したピアニスト、牛田智大は誰のモデルになったのか。
彼はこの4人のそれぞれにどう仮託されたのか。
放送で耳にしただけですが、ラフマニノフのピアノ協奏曲二番。
とても自然でよかったです。

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