2009-08

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Book

新宗教ビジネス 島田裕巳 講談社 2008年10月

 昨年読んだ本の続編です。というより、今最も人々に支持されているといわれる新宗教教団の財務関係を追った本です。これらの団体がどうやってビジネスモデルを確立したのか、あるいは体系化しようとしてきたのかというユニークな視点から書かれたものです。...
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断腸亭日乗を読む 新藤兼人 岩波書店 2009年5月

 岩波現代文庫にはユニークな本がたくさんあります。絶版になってしまって他ではなかなか手に入らないものなどを探すのに好適といえるでしょう。その中に永井荷風の関係の本が数冊あります。川本三郎や、菅野昭正のものなどです。 しかしなんといってもこの...
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流れる 幸田文 新潮社 1993年5月

 文章のうまさに目を見張りました。ここまで観察眼が鋭いと、生きていくのが苦しかったのではないでしょうか。思わずそう感じました。父幸田露伴に家事全般をしつけられた様子は、彼女の随筆のあちこちで読み取ることができます。 それらの全てが結晶した小...
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漱石の思い出 夏目鏡子 文藝春秋 2005年4月

 つい手にとって読み始めました。何度目でしょう。いつの間にか引き込まれてしまいます。それだけ多くの魅力に富んだ作品といえるのではないでしょうか。 ここには明らかに市井人にして、鏡子の夫だった夏目金之助がいます。それ以外の人物は出てきません。...
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作曲家・竹満徹との日々を語る 竹満浅香 小学館 2006年3月

竹満徹全集の別巻として上梓されたインタビュー集です。彼にとって最良の理解者であった伴侶竹満浅香さんの目を通した作曲家の素顔が実にいきいきと描かれています。 20時間以上に及ぶ話の中で、ことに作曲家竹満の意外に普通な側面が淡々と語られます。 ...
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文士の魂 車谷長吉 新潮社 2001年11月

 筆者については以前、ノートの中に書いたことがあります。とにかく不思議な人です。 さて彼がなぜ文学の魔力にとらわれてしまったのか。その秘密がいくつもここには示してあります。というか、文学以外にもうすがるところがなかったというのが本当のところ...
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非色 有吉佐和子 角川書店 2000年5月

 ふとしたきっかけで読み始めました。ある方の推薦してくださった本です。有吉佐和子といえば、ぼくが一番強い印象をもっているのは小説ではなく、彼女が中国旅行をした時のルポルタージュです。あまりにも興味深かったので、駅を乗り過ごしてしまった記憶が...
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