Book 臨場 横山秀夫 著者の本を読むのはこれで3作目になります。今回のものが一番感情移入できました。この作品はオムニパス小説の形をとっています。唯一同じ登場人物は検死官の倉石という男です。ぷっきらぼうで誰にも媚びず、職務にはことの他に厳しい側面を持っています。し... 2004.07.17 Book
Book 生きること演じること 神山典士 副題に演劇人たちの人生、その光と影とあります。この本は小劇場系の俳優、演出家として知られる、古田新太、横内謙介、渡辺えり子などをはじめとして、いわゆる正統派新劇人 橋爪功、緒形拳、大竹しのぶ、市村正親までを網羅した、本当に切れ味のいい評論... 2004.07.14 Book
Book 淳之介の背中 吉行文枝 つい先日出版されたばかりの本です。発行元が有限会社港の人とあります。はじめて聞く名前です。ここに描かれているのは、吉行淳之介と夫人文枝さんとの結婚生活の様子です。といっても彼は、途中から女優宮城まり子のところへ突然行ってしまいました。その... 2004.07.04 Book
Book 柳家小さん芸談 川戸貞吉 五代目柳家小さんの芸談を集めた本です。小さんは昭和の名人と呼ばれた噺家の中で、最後まで生きて、その味わいを多くの人の記憶に刻んだ人です。独特の風貌で落とし噺を得意としたのです。圓生の人情噺でもなく、文楽、志ん生の芸とも違う、彼独自のもので... 2004.07.01 Book