2005-10

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Book

孟嘗君 宮城谷昌光 

宮城谷昌光の小説をまた読んでしまいました。全5巻を一気にというのが今の印象です。今までに読んだ本の中で一番スピード感のある内容でした。 孟嘗君・田文が活躍するのはむしろ後半だといっていいでしょう。それよりも4巻までは、風洪後に白圭と呼ばれた...
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東京奇譚集 村上春樹 新潮社 2005年9月

村上春樹の最新刊です。いつもはかなり後になって読むのですが、つい奇譚という文字にひかれ、手にとってしまいました。 ストーリーを心地よく読ませてしまうだけの技量をもっていますので、その裏に隠された毒に後から気づくことが多いのです。 今度の短編...
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故郷の廃家 饗庭孝男 

冒頭に「自らの家の歴史を辿り直すことはおそろしく困難である」と記されています。まさにその通りの本がこの一冊だといえるでしょう。琵琶湖のほとりに生まれ、その地の風土性を色濃くにじませた筆者が、饗庭という自らの姓をたよりに、そこに生きて死んだ人...
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西行桜 辻井喬 

不思議な読後感の残る小説です。タイトルからわかる通り、能の作品を下敷きにした中編小説から成り立っています。 竹生島、野宮、通盛、西行桜の4編です。 読み終わった今、まさに筆者の彷徨のあとに付き従ったという印象でいっぱいです。どれも夢なのか、...
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科挙 宮崎市定 

中国が1400年間にわたって行った官吏登用試験、それが科挙です。587年に始まり、清朝まで行われました。 この本を読むのは2度目です。随分前に読みました。つい最近の版で61版とあります。実に長い間、読まれ続けた名著と言えるでしょう。 中国と...
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