着物の話

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落語と着物はきってもきれない関係にあります。着物を着て白扇を持つだけで、やはり形が決まるのです。落語を始めるにあたって一番最初に苦労したのが、この着物でした。
それまでの生活にまったくないアイテムだったのです。
どこへいったら手に入るのかわからず、まずネットで探してみました。 身丈がどうしたとか、袷だとか、半襟だとか、聞いたことのない言葉が飛び交います。幸いなことに今は稽古用の安くて丈夫な着物があります。
ただし、男性用はおはしょり(これも新しく覚えた言葉です)がないので、着物の丈は大変に重要です。あんまり長くても恰好がわるいですし、さりとて踝のうえまでしかないというのも、どうもという感じです。ネットにはたくさんの業者がひしめいていました。楽天でさがした木楽会というのが一番種類が多かったような気がします。足袋から雪駄、襦袢などのセットをたしか、2万円くらいで売っていました。
さて一番困るのがサイズです。自分にぴったりのがある人は、こういうところで買ってもいいと思います。ぼくには残念なことに帯に短し、たすきに長しでした。L版では身丈がなぜか144センチしかありません。自分の身丈を測ってみると、147センチは欲しいのです。さりとて、LL版では151センチでした。全ての商品がこのサイズなのです。規格品ですから他の丈はありません。
本当に困って、仕方なくLL版を一つ注文しました。案の定大きかったです。それでもなんとかこれを着て、最初の高座をのりきりました。
結局、一度だけ身につけ、羽織と着物のセットは後々、知り合いにもらってもらいました。
今もこのセットの中に入っていたもので使っているのは調整用のマジックテープ、帯、雪駄だけです。その後はもうひたすらネットで情報を仕入れます。早坂伊織さんの『男、はじめて和服を着る』(光文社新書)を何度も読み返しました。
この本は初心者には大変にわかりやすくて面白いです。お勧めです。
彼のブログ「男のきもの大全」にはとにかくあらゆることが網羅されています。一度覗いてみてはいかがでしょうか。男ものの着物は需要がきわめて少なく、東京なら浅草に数軒あることも知りました。もちろん、絹ものなんて考えられません。本番中はとにかく冷や汗だらけです。すぐに洗えないのでは全く意味がありません。
「ちどりや」さんにはじめて伺ったのは2年も前のことです。夏前でした。ここで今着ている万筋柄の単衣を手に入れたのです。その後黒紋付きと小豆色の袷も買いました。
紋付きには貼り紋というすごい裏技まで施してもらいました。

これは一言でいえば、シール状になった紋をきちんと定位置に張り込んでもらうのです。
結局今、高座で着ている着物は全部このお店のものになってしまいました。

ここには本職の噺家さんもたくさん見えるそうです。

もう1軒あげるとすれば、通り一本裏側の伝法院通りにある踊りの着物などを扱っている「やまとみ」でしょうか。この前出向きましたが、気にいったのがなかったので、また近いうちに寄るつもりです。

仕立ててもらいたいのは山々ですが、高いのは無理です。
京都には寸法をいえば、ポリエステルでも縫ってくれる京都きもの工房などというところもあります。ただし色や質感はやはり目で実際に見てみないとわかりません。
その他のアイテムについてはまた後日、あれこれと書きましょう。
着物の畳み方などでも苦労しました。
本当に初めてのことばかりだったのです。

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