新宿末廣亭うら、喫茶「楽屋」

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なんということもない本です。ああそんなところにそんな喫茶店があったのかという話です。
ちなみにまだ入ったことはありません。
昭和33年からやっているそうですから、ぼくがまだ新宿に住んでいた頃の創業です。
末廣亭の敷地を買い足して、裏に建てたそうです。

光子ママは五代目柳亭左楽の孫、末廣亭の大旦那、北村銀太郎の末娘です。
それだけで、恐れ多くて前座などは入れません。
真打になってもなかなか足を踏み入れられない。
面白い空間があるものです。

この本はそこに出入りする芸人の横顔を、淡々と語った本です。
一般の人も気楽に入り、芸人もその横でぼんやりしている。
そういう空間のようです。
伊勢丹の社員もかつては随分出入りしていたとか。
周囲の店がどんどん変わっていく中で、今や歴史的建造物になった感もあります。

たくさんの芸人の横顔は読んでみてのお楽しみです。
ぼくの知らない、いわゆるノセモノの芸人さんも出てきます。
銀太郎翁はそういう人をこよなく愛していたようです。

小さんも志ん朝も彦六も圓生もみな出てきます。
どうぞ、ご一読を。
というより、一度くらいは店を覗いてみてもいいかもしれません。
別にどうってことないところのようですけど。
そこに噺家が何人いても、それがこの店の風景なのです。

浅草でいえば、「アロマ」みたいなところなんでしょうか。

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