2004

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Book

きっと「イエス」と言ってもらえる シェリー・ブレイディ 

心温まる本です。原題は「私がビル・ポーターから学んだ10のこと」です。ここに登場する主人公、ビル・ポーターは脳性まひのため、手足が不自由で言葉がうまく話せません。ネクタイも自分一人では結べないのです。出産の時、鉗子を使ったのがいけなかったの...
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先着順採用… 松浦元男 

本のタイトルがあまりに長いので、正確に書きます。『先着順採用、会議自由参加で世界一の小企業をつくった』というのが正式なものです。著者は世界で最小、百万分の一グラムのプラスチック歯車をつくった樹研工業という小企業の社長です。この会社は100人...
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月は東に 森本哲郎 

タイトルからわかる通り、蕪村について書かれた本です。しかしそれだけではありません。森本さんの漱石好きな面が、あちこちに顔をのぞかせています。副題に蕪村の夢、漱石の幻とあるごとく、これは二人の横顔を別の面から見た評論になっています。漱石はたく...
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俳句という遊び 小林恭二 

随分昔に読んだ本をまた引っ張り出しました。読後感からいえば、あの頃よりもずっと面白いです。これだから本というものは不思議なものなのです。著者は安部公房によく似たタッチの『電話男』という小説で突然文壇に躍り出た人です。かなり前なので、もうほと...
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二度生きる 金子兜太 

俳人金子兜太の自伝です。彼は子供の頃から俳句と親しみました。父が大の愛好家だったのです。その影響もあって大学時代も経済の勉強をするかたわら、俳句を詠んでいたといいます。卒業後、日銀に入り、3日後には休職、そのまま激戦地トラック島へ送られます...
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輝く日の宮 丸谷才一 

丸谷才一の本は10年ぶりだそうです。前作の『女ざかり』は新聞社の女性論説委員の話で面白いものでした。その後、吉永さゆり主演の映画にもなり、話題作となりました。しかしあれからもう10年が経過したとはとても思えません。それほどに10年という歳月...
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舞台は語る 扇田昭彦 

演劇評論家、扇田昭彦による、現代演劇史の試みです。著者はかつて岩波新書で『日本の現代演劇』というすぐれた解説書を書きました。今回のはそれに続くものと考えていいでしょう。ただし前回のものが、それぞれの時間軸にそって書かれていたのに比べ、この本...
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棟梁一代記 家柄木清光 

筆者は宮大工です。家柄木と書いてえがらきと読みます。岐阜県に生まれたこともあり、幼い頃から合掌造りの家に親しんできました。その縁からか、古い合掌造りの家の部材を移築し、保存するという仕事にたずさわるようになります。今までに外国をふくめ、54...
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