2005

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イタリア讃歌 高田信也 

最近、なぜかイタリアに関係した本をよく読んでいる気がします。つい先日も塩野七生さんのヴェネッチア草創の話を読了したばかりです。 なにか憧れに近いものがあるのかもしれません。数ヶ月前に放送された世界遺産の旅でもイタリアのところは随分と熱心に見...
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いまどきの「常識」 香山リカ 

何気なく手にとって読んだというのが印象です。テレビなどでよくこの著者をみかけますが、そこでの発言よりはずいぶん落ち着いているというのが、率直な感想です。 その中で一番面白かったのは、最近の若者がよく口にする「ゆっくりしたい」ということに対す...
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下流社会 三浦展 

新聞の広告によれば、すでに40万部が売れたとのことです。今年後半のベストセラーということでしょう。 ぼくはよく売れる本というのを根本的に信じていません。読んでみると案外平凡でつまらないものが多いからです。 しかしこの本はなかなか面白かったで...
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21世紀のインド人 山田和 

偶然ですが、今週のニューズウィークの特集は「インド」です。ちょっと読んで見てください。いろいろな視点からまとめてあるので面白かったです。 さてこの本は偶然手にしたものです。しかしこのところのインド熱にぼく自身も少しやられたのかもしれません。...
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地図を創る旅 平田オリザ 

平田オリザの本はどれも刺激的で、ぼくにとっては大変面白いものです。特に高校時代に自転車で世界一周旅行をした記録とか、受験勉強の話とか、バヌアツへ旅した時の話とか、どれも刺激的なものでした。 こういう人が存在しているのだということを素直に認め...
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不安の力 五木寛之 

このところ連続して書かれているシリーズの中の一冊です。著者になじみのある人はすぐにピンとくるはずです。親鸞、蓮如を中心とした本願寺の考え方を底流にして、今を生きることがいかに至難かということを述べた本です。 人は生きているだけで不安だと筆者...
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落語名人会 夢の勢揃い 京須偕充 

筆者はレコードディレクターです。というか落語CDの製作についての第一人者です。子供の頃から本当に好きだったようで、文楽の住んでいた黒門町などを通り過ぎただけで、心踊らせたといいます。 しかしその彼も最初から録音が目当てでディレクターになった...
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孟嘗君 宮城谷昌光 

宮城谷昌光の小説をまた読んでしまいました。全5巻を一気にというのが今の印象です。今までに読んだ本の中で一番スピード感のある内容でした。 孟嘗君・田文が活躍するのはむしろ後半だといっていいでしょう。それよりも4巻までは、風洪後に白圭と呼ばれた...
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東京奇譚集 村上春樹 新潮社 2005年9月

村上春樹の最新刊です。いつもはかなり後になって読むのですが、つい奇譚という文字にひかれ、手にとってしまいました。 ストーリーを心地よく読ませてしまうだけの技量をもっていますので、その裏に隠された毒に後から気づくことが多いのです。 今度の短編...
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故郷の廃家 饗庭孝男 

冒頭に「自らの家の歴史を辿り直すことはおそろしく困難である」と記されています。まさにその通りの本がこの一冊だといえるでしょう。琵琶湖のほとりに生まれ、その地の風土性を色濃くにじませた筆者が、饗庭という自らの姓をたよりに、そこに生きて死んだ人...
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西行桜 辻井喬 

不思議な読後感の残る小説です。タイトルからわかる通り、能の作品を下敷きにした中編小説から成り立っています。 竹生島、野宮、通盛、西行桜の4編です。 読み終わった今、まさに筆者の彷徨のあとに付き従ったという印象でいっぱいです。どれも夢なのか、...
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科挙 宮崎市定 

中国が1400年間にわたって行った官吏登用試験、それが科挙です。587年に始まり、清朝まで行われました。 この本を読むのは2度目です。随分前に読みました。つい最近の版で61版とあります。実に長い間、読まれ続けた名著と言えるでしょう。 中国と...
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