2014

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落語

宗論、かんしゃく、堪忍袋

「宗論」「かんしゃく」といえば、今や古典の部類に入る噺です。 先代文楽の「かんしゃく」や小三治師匠の「宗論」を聞いていると、実に愉快そのものです。 しかしできたのはそれほどに昔のことではありません。 作者はだれかといえば、ここにあげた益田太...
落語

親子で楽しむ落語の時間

落語は親子で楽しむものなんです。多分。 寝る前に親が枕元で話して聞かせ、子供が時に笑いながら、安心してすやすやと寝る。 童話とおんなじです。 ところでもっとすごい本が講談社から出ています。 『決定版 心をそだてる はじめての落語101』とい...
落語

円朝の女

松井今朝子の本は以前にも『仲蔵狂乱』を題材にして、この欄でも紹介したことがあります。 この『円朝の女』もそうした系譜に属する本の一冊です。 ただし書きぶりは直木賞受賞作『吉原手引草』の方に近いかもしれません。三遊亭円朝という噺家に関わった5...
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Book

豊饒の海全4巻 三島由紀夫 

三島由紀夫が自決する前に書いた最後の小説です。『豊饒の海』は4部作の総称で、細かく分けると『春の雪』『奔馬』『暁の寺』『天人五衰』となります。三島は最後の『天人五衰』を書き新潮社に届けてすぐ、市ヶ谷の自衛隊を訪れ割腹自殺をして、その生涯を終...
落語

梅の家の笑子姐さん

柳家小三治師匠もかなりのお年になられました。 落語協会会長という大役を無事に果たされて、今頃は安堵なさっていることでしょう。 元々、噺家というのは一人稼業です。 まとまるはずもない。 そこをなんとか折り合いをつけていこうというのですから、か...
落語

狂い考

個人的な感想ばかりを書いて、このブログもかなりの分量になりました。 自分メディアというものの本質はそんなもんでしょう。 今日はいつもとちょっと趣向を変えまして、狂うということについて考えてみます。 落語三百年の伝統とよくいいますが、最初の頃...
落語

大落語論

柳家権太楼という噺家はとにかく寄席を大事にします。 きっとあの空気、気配が好きなんでしょう。 そうとしか思えません。 高座の数も年に400回とか500回とか、いや600回は超えているという話です。 膝を悪くしたり、入院したり、あちこち具合が...
落語

怪談噺

いよいよ怪談噺の季節になります。 元々落語は滑稽噺が中心ですが、江戸では人情噺も盛んでした。 そこへ顔を出したのが怪談噺というわけです。 いわゆる怖いもの見たさというところかもしれません。 高座に背景を用意し、音曲を入れたり、小道具や照明な...
Book

女のいない男たち 村上春樹 

前作を読んだのが、ちょうど1年前のことでした。あの時はほとんど否定的な感想を書いた記憶があります。もう村上ワールドに飽きたという正直な気分を述べました。 あれから1年が過ぎ、書き手も読み手も年をとりました。村上春樹はぼくより1歳年上なのです...
落語

萬事気嫌よく

桂枝雀が亡くなって15年が経ちました。 月日は容赦ないものです。 1999年4月でした。 鬱病との戦いの果てに自死したのです。 先日も枝雀ワールドを掘り下げた2時間番組の再放送がありました。 亡くなった後も、彼の芸に対する評価が、落ちること...
Book

今を生きるための哲学的思考 黒崎政男 

この著者の文章は授業で何度か扱ったことがあります。インターネット時代に入って著作というものに対する基本的な考え方が根本的に変化したという内容のものでした。本書でも同じスタンスをとっています。今までは文章を書く人と読む人が厳然と分けられていま...
Book

安部公房とわたし 山口果林 

安部公房が亡くなってから20年の月日が過ぎました。 『砂の女』がことに好きでした。不条理な小説の内容には不思議な魅力がありました。映画や芝居も何本か見ました。どれもが形容のできない斬新なもので、そのたびにただ唸ったものです。 特によく覚えて...
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