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或る「小倉日記」伝 松本清張 

松本清張会心の作です。彼はこの作品で第28回芥川賞を受賞しました。この作品に登場する薄幸の人物は実在したということです。 身体の具合が悪いことで、社会に受けいれられず、しかしどこかで世の中を見返し、さらに認められたいとする願望が、主人公、田...
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日本人論 姜尚中 佐高信 

日本人とは何か、あるいは日本はこれからどのような方向へ向かったらいいのか。ということを様々な角度から話し合ったのが、この本です。 二人の政治的な立場を明らかにしながら、徹底的に分析を試みています。今後アメリカ、北朝鮮、中国との関係をどのよう...
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ファシリテーション革命 中野民夫 

ファシリテーターという言葉をよく耳にするようになりました。シンポジウムなどや、グループワーキングの時などに、司会進行の役割を果たす人のことです。 しか従来の司会者とは明らかにその意味合いが違います。簡単に言ってしまえば、自分は完全な黒子に徹...
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司馬さんは夢の中 福田みどり 

作家司馬遼太郎が亡くなったのは平成8年2月でした。あれからもう随分歳月が過ぎています。しかし本屋さんへいくと、彼の著書のコーナーは大変元気があり、文庫本の数もものすごいです。 これだけ次々と新刊が出る中で、ある程度の棚を確保するというのは至...
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自己愛型社会 岡田尊司

自己愛型社会という表現にひかれて読みました。なかなか面白かったです。欲望と快楽を唯一のモチベーションとする社会が自己愛型社会と呼ばれるものだそうです。 自分がつねに輝いていなくてはならない社会。自分の価値観が最も意味あるものでなくてはならな...
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マドンナ 奥田秀朗 講談社 

著者の小説は『空中ブランコ』に続いて2冊目です。なんとなくたまにはこういう軽いものも読みたくなるのです。しかしお遊びかというと、そうでもありません。 目はしっかりとしています。ちょっと楽屋の見える作品もありますが、この短編集の中では「総務は...
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私の墨東綺譚 安岡章太郎 

いうまでもなく『墨東綺譚』は永井荷風の名作です。この本は何度読んでもその時々に違った味わいをもっています。 荷風という人間の複雑な内面を知るためにも恰好の本といえるでしょう。登場人物のお雪についてはどこかに書いた記憶があります。実際の話のよ...
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本のある自伝 辻井喬

辻井喬のことが気になって、つい自伝を読んでしまいました。このところ話題にのぼっている堤一族の兄にあたります。 父親の遺産はほぼ義母弟の手にわたりますが、彼が唯一もらったものは今とは似ても似つかない赤字決算の続く西武百貨店でした。 その彼がど...
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シリコンバレーは私をどうかえたか 梅田望夫 

著者は1994年からシリコンバレーに住み、IT関連の仕事をした後、ベンチャーキャピタルを設立した人です。コンサルティングの会社にも所属し、多くのコンピュータ関係の会社を見てきました。 その日常をまとめたのがこの本です。 なぜシリコンバレーな...
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人生しょせん運不運 古山高麗雄 

3年前、亡くなった著者が生前最後まで書いていたのがこのエッセイです。タイトルから見てわかる通り、なんとも自然体で、ほのぼのとした味わいがあります。 内容は難しいものではありません。彼の生い立ちから、その後の浪人生活。旧制三高をたった1年で退...
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過ぎてゆく光景 辻井喬 

著者の本を読むのは本当に久しぶりのことです。 辻井喬というのは、もちろんペンネームですが、彼はむしろ詩人としての評価の方が最初高かった気がします。 今、話題の堤一族、堤清二氏の別名なのです。彼は池袋にあった当時、本当の田舎デパートだった西武...
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半自伝 小田島雄志 

小田島雄志さんといえば、知らない人はいないくらい有名なシェークスピア学者です。というより偉大なこの文豪の全作品をまさに現代語訳した俊秀といってもいいでしょう。 また演劇評論家としても活躍し、多くの演劇人との交友も深い人です。とにかく芝居が好...
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