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日本の生き方 田原総一朗 

大変刺激的な本でした。 戦後、60年間日本は戦争に巻き込まれることもなく、平和を謳歌してきました。さらに人々は確実に豊かになり、自由が保障され、民主主義の国になりました。 しかしここ数年、世界は大きく揺れ動いています。時代閉塞の現象が、あち...
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代行返上 幸田真音 

ぼくにとって一番苦手な分野の一つが経済です。特に株に絡む内容はなかなか理解できません。その上、年金の話が加わるともう全く理解の外ということになります。 ぼくたちのもらう年金は基礎年金、厚生年金、厚生年金基金という構造になっているのです。基礎...
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家族というリスク 山田昌広 

今、大変人気のある家族社会学者です。『希望格差社会』が売れています。パラサイト・シングルという言葉を生み出した人です。 全体を通じて、本当に納得しながら読まされてしまいました。3年前の本ですが、状況は全く現在とかわっていません。 家族がセー...
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あかね空 山本一力

この小説は平成14年度の直木賞受賞作です。 なんとなく手にし、そのまま読んでしまいました。ぼくにとっては初めての作家でした。冒頭から文章はしっかりしています。あっという間に読者を深川の長屋へ引きずり込む筆力は大したものです。 時代物にもさま...
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サムライ米国企業を立て直す 鶴田国昭 

倒産寸前の会社を最高の誉れある会社に再建した男の話です。最後まで一気に読んでしまいました。 コンチネンタル航空といえば、アメリカでも大変に人気のある会社です。しかしちょっと前までは遅延率の一番高い、手荷物のなくなりやすい、サービス最悪の会社...
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テレビの嘘を見破る 今野勉 

ドキュメンタリーとは何かというのは、大変に難しいテーマです。映像にはどこまで作り手の意思が反映されるものなのでしょうか。またその意図を伝えるために何が許されているのでしょうか。 筆者は長い間、テレビの制作現場にいて、さまざまな場面を見てきま...
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愉楽の園 宮本輝 

同じ筆者の本を続けて読むのは久しぶりです。なんとなく手に取っていました。読後感は不思議な味わいといったらいいのでしょうか。 舞台はタイの首都バンコクです。今までタイを舞台にした本は、三島由紀夫の作品『暁の寺』だけしか読んでいません。 そうい...
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無名 沢木耕太郎 

前から読みたいと思っていた本でした。 今、読み終わって心の中があたたかいのを感じます。父と子の愛情というのはこういうものなのかなあとしみじみ考えました。特に男親と男の子の関係がみごとに描かれています。 筆者の文章はいつも的確で無駄がありませ...
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ヴェネツィア私のシンデレラ物語 チェスキーナ洋子 

世の中にはこんなこともあるのだなあとしみじみ感じさせてくれる本でした。タイトルの通り、まさにシンデレラ物語です。芸大を出たばかりの女性が、ハープの勉強をしたいという一心で、イタリアへ留学します。 当時はまだイタリア政府の給費留学生になるくら...
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フィレンツェの高校生 山下史路 

著者の本は以前にも読んだことがあります。お子さんがふとしたことで、イタリアへの留学を決意した経緯などから書き出されています。 英語圏とは違って、留学援助団体なども少なく、とても苦労したようです。結局、息子さんと2年間、フィレンツェに住んでし...
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破線のマリス 野沢尚 

テレビ朝日のニュースステーションのイメージが随所にでてきます。著者は現役のシナリオライターです。この作品で第43回江戸川乱歩賞を受賞しました。 報道局のニュース番組で映像編集を担う女性が主人公です。以前に比べてニュースもスピードが要求されて...
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花の降る午後 宮本輝 

宮本輝はやはりストーリーテラーだなとしみじみ思います。ぼくが好きなのはなんといっても『泥の河』です。この作品の持つ哀しみは、ほかにはないものだと思います。 さて随分昔に書かれた作品を今回手にしたのも偶然のことでした。舞台は神戸。そこへ若い女...
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